桜の詩 

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取付場所 円形リビング吹き抜け窓
サイズ W370×H1800×6枚
桜 ラウンド

お客様のご注文は、こちらの円形リビングの窓に、6連という特長を生かして、全体で一つの繋がりのある、デザインを。とのことでした。

また、『見ていて楽しくなるような明るい雰囲気で、何か自然を感じるもの』というイメージを頂き、桜の大樹をモチーフにしました。

円形の壁に並んでいることと、足場の無い高所なので、事前チェックと、打ち合わせは、念入りに行いました。

4枚目の『夏』ができたところ。

工房では、実際と同じ間隔で並べてチェックできないので、製図の正確さが頼りとなります。

足場を用意して、取り付け。

窓の向こうは空なので、ステンドグラスの色が映えます。

大樹の一枝の中に、春夏秋冬が宿っています。こうして、また一年、時を重ねていくのでしょう。

『早春』の窓から朝日が射し込んでいます。

太陽の移り変わり

円形の部屋の良さは、太陽の移り変わりが、はっきりと体感できることです。

今は『初夏』の窓から光が射しています。

午後になると、『夏』の窓の青空から、青い光りが降り注いできます。

だんだん青い光りが入ってきました。

青い光りって不思議だな・・・

午後遅くなると、『秋』の窓の紅葉が、日に映えてきます。

日が暮れようとするころ、『冬』の窓の雪の結晶がだんだん見えてきます。

薄闇がせまると、桜の木もだんだんシルエットになっていきます。

実は、外から見ると、幻灯機のようです。

『早春』の窓

『早春』の窓。

ロンデル(円形のガラス)は、春のけはいを表しています。

桜 早春・拡大

ほころびかけた蕾から、ガラス玉のおしべが見えています。

『春』の窓

『春』の窓。

満開の桜。

ガラスの桜は少しはでに。

光りが入ると色が飛んでしまうのです。

『初夏』の窓

『初夏』の窓。

葉陰にはさくらんぼが、色づいています。

フュージング(ガラス融着)で作ったさくらんぼ。

『夏』の窓

『夏』の窓。

葉っぱは光り輝き、鳥が空たかく飛んでいます。

鳥は青い釉薬で、あっさりと影を付け、表現しています。

『秋』の窓

『秋』の窓。

紅葉した葉と、黄金色に輝く枯葉。下にはもう、冬がやって来ています。

枯葉の背景のガラスは、オパールセントガラスと呼ばれる、不透明なガラスです。

白いもやが冷たい空気のようです。

『冬』の窓

『冬』の窓。

空からはらはらと、雪が舞い降りてきます。

雪の結晶は白い釉薬で描いてガラスに焼き付けられています。

日のあるうちは、目立ちませんが、外が暗くなってくると浮かび上がってきます。

6枚で一つの作品という、大きなテーマを頂きました。ふだんは大抵一枚の窓の中で、構成を考えていますが、ずっと広がりのある世界が表現できました。

当初は足場の都合があるため、内装が終わる前取り付ける予定でした。

しかし、そうなると制作期間が短く、シンプルな模様のものしか出来ない、というお話をさせていただきました。

それなら、仕方ないか・・・ということだったのですが、せっかくステンドグラスを付けるのだから、やっぱり時間は掛かっても、いいものにしたい!というご主人の大英断でスタートとなりました。

「桜の木」というテーマは早く決まったのですが、ご納得していただくまで、何度も打ち合わせを重ね、じっくり進めさせていただきました。

春から冬まで、それぞれ違った表情を見せること、それぞれに見所となるポイントをつけること、にこだわり、各種技法を取り入れ制作いたしました。

お客さまの声

待った甲斐があった。

完成まで時間が掛かったが、待った甲斐があった。

四季を一本の枝で表現してもらったが、また光りと時間の経過でその表情が変化するのが素晴らしい。

千葉市 S様

ありがとうございました。

そう言っていただけるのが、何よりの励みとなります。

虹工房 斎藤雅也

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虹工房代表  斎藤雅也

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