
グルーチップガラスのドアの修理をご依頼いただきました。
グルーチップとはガラスの羽毛のような模様のことで、日本では『結霜ガラス』と呼ばれ、かつては住宅でも多用されました。
現在は国内で生産されていないため、古い建具に入ったレトロな雰囲気を気に入って、珍重する骨董好きの方もいるそうです。

しかしあまり知られていないようですが、海外では今も大量に生産されているので、ある所にはたくさんあったりします。
輸入建具のステンドグラスにこのガラスが多いのもそのせいかもしれません。

同じ種類のガラスで、破損したところのみ交換修理を行いました。
金属線全体を銀メッキしたステンドグラスだったので、メッキを剥がさないよう、分解しないでガラスを差し込んでシリコンコーキングで固定する方法で修理させていただきました。
当初は工務店さんに相談されたところ、海外製だったので修理は不可で、取り寄せ数十万円と言われたそうです。結果的に数万円の修理で済んで、大変喜ばれました。