通常のガラス交換修理の流れをご説明します。
通常、細かく割れてしまったガラスは交換(赤〇)、単線のひび、小さな欠けなどはハンダ線で隠す処置をします。
交換する箇所のみハンダ線を溶かし、割れたガラスを取り外していきます。
現在入手可能な約2000種類のガラスから同等、類似品を探して交換します。特に点灯時に色の違いが少ないものを選びます。
選んだガラスから、色味や質感の似ている部分を選んで切り出します。
ハンダをした時になるべく元の線幅と同程度になるよう、テープを選んで巻き付けます。
嵌めこんだガラスを再びハンダ付けして組み立てます。
交換したガラスのほか単線のひびも銅テープを貼りつけ、周りと同様にハンダを盛りつけます。
ハンダ線を周りの線と馴染ませるため、薬品で色染します。
ガラスクリーナーで磨き上げます。場合によってはワックスを塗布して完了となります。
ガラスを交換する程ではない単線のひび、小さな欠けなどは、ハンダを盛りつけ隠す処置をします。
ガラスの重みで外れやすい頂点の金具を、裏側から針金でガラスとハンダ付けして補強します。
折れたり、変形した所も部分的に組み直すことで修正します。
小さな隙間はハンダで埋めますが、大きく隙間が空いた場合は破損部を組み直し、間にガラスを追加することで修正します。
併せて隙間がこれ以上開かないよう裏面にも針金で補強を入れます。
取り扱いが大変な大型シェードの洗浄、メンテナンスも行っております。
長年の油汚れ、タバコのヤニなどをきれいに落として元のガラスの色に戻します。