扉から取外しました。ガラスが4ヶ所割れて、鉛線もねじれてしまっています。
鉛線の接合部分で分解していきます。アンティークのステンドグラスは鉛線も現在の物と違って、非常に柔らかいです。おそらく手動の圧延機で作っていたからではないかと思います。曲げる細工は楽々ですが、どうしても線の少ない直線的なデザインは、強度不足気味の物が多いようです。
ヘラとペンチを使って伸ばしていきます。柔らかいのでぶつかった衝撃で少し伸びていることが多いです。様子を見ながら切って調整します。
周りと同じ、2ミリ厚のガラスを切って戻しました。ご要望があれば修復用の揺らぎのある透明ガラスもご用意できます。
見た目には修理の跡がほとんど分からない状態にお戻しできました。